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東大脳の作り方 (平凡社新書)

東大脳の作り方 (平凡社新書)

安川 佳美

東大脳の作り方 (平凡社新書)

定価: ¥ 756

販売価格: ¥ 756

人気ランキング: 110406位

おすすめ度:

発売日: 2006-09-12

発売元: 平凡社

発送可能時期: 通常24時間以内に発送



売るためのタイトルではあると思う
「東大理3受験合格記」を必要としている人には役に立つことはあるだろう。また、理3に合格するような秀才がどのような家庭に育って勉強してきたかを知りたい人には向いている。



だが、「東大脳の作り方」というタイトルでは、読者に、そこからより一般的で幅広い何かをつかめるヒントがまとめて書いてある本のような錯覚を抱かせる。しかし、他のレビューにもあるように、本書の内容はそのようなものではない。一人の東大理3合格体験記である。



厳しくいえば、売るために、このようなタイトルをつけているとしか考えられない。言論の自由はこのようなやり方も権利として認めているが、これでは頭は良くてもモラルのレベルは三流のスポーツ紙の編集者と大差ないではないか思われても仕方ない。将来著作家としても一流を目指す気が少しでもあるのなら、このようなことはしない方がいいだろう。



一番になることが目的で理3を受験した、それで何が悪いのでしょうと堂々と持論を展開している。医学部や理3に入学する若者でこんな考え方を持つ者は少数派だろうし、そう信じたい。遺伝子ブームで内なる宇宙に強い関心を抱く若者達が増え、医学部の人気は高い。そのような世の中で、勉強できるのだから一番目指して理3受けて合格して何が悪いという理屈は、医師に与えられる社会的な地位や責任や使命や病気で苦しむ世の中の多くの患者さんの期待と照らし合わせて考えても、納得しがたい。資本主義の社会なのだから金があればいいだろう、というのと同レベルの自己中心的な理屈だ。



受験勉強という厳しい世界で頂点に立ったことは立派だからそれは素直に賞賛したい気持ちもあるのだが、どこか後味の悪さが残った。

実践的な合理主義
 私は国立大学受験に失敗し,私大に進んだ。そのせいもあって30代後半になった今でも国立大学に対してコンプレックスを抱き続けている。それがこの本を読むきっかけになったのかもしれない。

 著者の一貫して実践的な合理主義はある意味痛快ですらあり,そこら辺の鼻持ちならないエリートとは違うものを感じた。具体的な東大合格体験記ということのみならず,「学ぶこととは何か」という哲学的な真理を探究するための好著である。

 自分も子供のころからこの著者のように徹底的に勉学と向き合っていたら人生も変わったのだろうなあと思うと慙愧の念に耐えない。

編集者の色を意欲を感じる本
内容を見ると、書いてあることは特に変わったことがない。地頭の良さは、別に親の学歴・職歴によるものでないが、受験のための地頭に恵まれたというのが本質ではないか。父親は自衛官であるが、一般のイメージとは別に、実際は頭が良さげことが本により言及されている。(編集者はその一般イメージをうまく使っている。)





この本の特徴は、むしろ、編集者のにおいを強く感じられる本というところ。自衛官の娘(ハビトゥスはなし)、ブランド女子中学、理III、これだけ道具立てを揃えて、訓練・努力で入った筋書きなら、「売れる!」といったセンスなんでしょう。「東大脳の作り方」のネーミングも、これくらいぶち上げると売れるだろうというプロ意識、強引さに脱帽。





もし、同じことを東京地区の男子で、開成あたりの在校生なら受験雑誌か合格座談会のネタ程度。本にすればたたかれるレベル。また、理III合格でなければ「自分でやる」といっても、別に本の柱になる程度でないとも言えるだろう。





本の中で、気になるところといえば、2歳児の段階で素足の感覚を鍛えて、反復訓練をしているくだり。足の裏を鍛えることは良いのだろうと思うのと、2歳児というところが読後に印象として残った。






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